名古屋市天白区のコンドウ歯科 | インプラントの骨造成
インプラントの骨補填(骨造成)について
インプラントを埋入するための骨が十分に存在しないと、しっかりと顎骨に固定する事が出来ません。
日常、インプラント治療を希望して来院される患者様の中には、顎骨量が減少している場合が多く、そのままではインプラント治療を適応できない事もあります。
そのような場合には、様々な種類の骨増大術を応用して、吸収した顎骨を増大させる必要があります。骨補填、骨造成、骨移植といった技術を使います。
治療方法はソケットリフト法・GBR法・サイナスリフト法・リッジエキスパンジョン法などがあります。
ソケットリフトとは
ソケットリフト法とは、上顎洞という上あごの中の空洞を押し上げ、その部の骨を増大してインプラントを埋入するスペースを作る方法です。
上顎洞底までの骨の高さが5mm以上あれば、
ソケットリフト法でインプラント埋入が可能です。 ※左写真は、CT画像により分析を行っている像です。
< ソケットリフト法症例 >
上顎(うわあご)には、ソケットリフト法を用いて、
2本のインプラントが埋入できました。
骨の厚みを確保するため、リッジエキスパンジョン法も
併用しました。
下顎(したあご)には、インプラントに冠をかぶせました。
GBR とは
Guided Bone Regenerationの略で骨再生誘導法のことです。骨の一部が不足している時に使う骨造成法の一種です。
GBR法は特殊なメンブレンという人工膜を使用することであごの骨の再生を誘導します。
骨の量が足りずインプラントの固定が困難なケースで選択します。
< GBR法症例 >
(左写真)このままでは骨がないため、インプラントが埋入できません。GBR法によりチタンメッシュ膜を用いて骨を造成しました。
(右写真)インプラント埋入後、約8ヶ月後、骨が出来てインプラントを2本埋入できました。
サイナスリフトとは
サイナスリフト法は、上顎洞底挙上術のことです。
上顎の歯槽骨の上部(頬骨の奥)には、上顎洞(サイナス)という大きな空洞があり、鼻腔へとつながっています。
この空洞は上の奥歯を失ってしまうと、下方に拡大していく傾向があり、同時に、失った歯の周囲の歯槽骨が吸収されていくので、歯槽骨の厚みが加速的に減少していきます。
そこで、空隙に自家骨や骨補填剤を移植し上顎洞底部の位置を上げてインプラントを埋入できるだけの骨の厚みを確保します。
< サイナスリフトの症例 >
サイナスリフトとは、上顎(うわあご)奥歯の矢印部分(左写真)の顎(あご)の中の空洞に骨を補填してインプラントを埋入する方法です。
骨補填剤の分類
- 自家骨 Autogenous graft
ご自身の骨を使います。 - 他家骨 Allogeneic graft
脱灰凍結乾燥骨(DFDBA)や 非脱灰凍結乾燥骨(FDBA)があります。 - 異種他家骨 Xenograft
牛骨由来移植材のBio-Ossが有名です。 - 人工材料 Alloplast
三燐酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、硫酸カルシウム があります。