名古屋インプラント歯科Blog | 最新の歯周病治療 矯正歯科/2020-11
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2020/11/27 (金)
矯正治療の動き(拡大)
矯正歯科治療を受ける際、歯列を拡大する場合が多く見られます。
歯列拡大するケース
- スペースが不足している
歯が並ぶスペースが不足する場合、他の確保の方法とともに拡大を行います。 - 歯列が狭窄している
この場合もスペースが不足する場合が多いのですが、拡大をして狭窄を治療します。 - 上下歯列のバランスを整える
上下で歯列のバランスが悪い場合、拡大して合わせることがあります。 - 特に上のアゴが狭い場合
歯列だけではなく、成長期の場合、ベースのアゴそのものを拡大するケースがあります。 - 抜歯ケースを避けたい場合
何とか拡大すれば抜歯ケースにならない場合
拡大が難しいケース
- 下の前歯の犬歯間距離
一定であると言われているため、下の前歯のスペースを無理やり広げようとしても、うまくいきません。 - 空隙歯列
歯が欠損して空隙歯列の場合、拡大するとますます加ペースが大きくなるので、欠損を埋める手立てをしなければなりません。 - アゴの中心部より拡大により、はみ出してしまう場合
アゴの大きさ以上に歯列だけ広げようとしても無理があります。
2020/11/20 (金)
矯正治療の動き(遠心移動)
矯正治療をする際、スペースを作るため、奥歯を後方へ移動することがあります。
奥歯を後方へ移動するケース
- 出っ歯の場合
前歯が前方に出ているため、奥歯から順番に後方へ移動するケースです。 - スペースが不足している
歯を並べるためのスペースが不足している場合です。 - 上下の奥歯の咬み合わせの位置のズレ
奥歯がしっかりと咬み合わないため、不安定な場合です。
どんな方法で移動するのか
- ヘッドギアなどの装置を臼歯に装着して移動する
抜歯ケースでもよく行われていた方法です。 - インプラントアンカーを装着する。
現在は、こちらの方法が多いです。 - インビザラインなどのマウスピース矯正をする。
インビザラインは臼歯の遠心移動を得意とします。 - ワイヤー屈曲をして順次遠心へ移動する。
2020/11/13 (金)
矯正治療の動き(傾斜、歯体移動)
歯を移動するには、傾斜移動と歯体移動の2つのタイプがあります。
傾斜移動、歯体移動
歯の移動をするとき、歯の頭の部分(歯冠部)を移動させるようなタイプを傾斜移動を言います。
それに対して歯根と歯冠を同時に移動していくタイプを歯体移動と言います。
どう違うか
傾斜移動
傾斜移動は動かすのが比較的簡単で、抜歯をした部位を埋めるのに自然に放置しても動いてくるような動きです。
ゴムで比較的強い力で引くと早く動かすことができます。
歯冠部は傾いてしまうので、密な咬み合わせができなくなります。
歯体移動
歯体移動は、歯全体をスペースに向かって動かすため、歯根にも力を加える必要があります。
ゆっくり着実に歯根を動かす必要があります。
咬み合わせも上下しっかり咬ませることができます。
2020/11/6 (金)
矯正治療の動き(挺出・圧下)
歯を動かすとき、歯が伸びる方向への動きを「挺出」、歯を押し込む方向への動きを「圧下」と言います。
挺出
- 歯を引っ張り出す方向への矯正力は、弱い力で済みます。
- しかし、矯正治療中に歯が咬み合わなくなり、挺出させるには、全体の歯列のことを考えなくてはなりません。
- 例えば、四角い積み木を2 つ合わせ、片方の積み木の合わさっていない側を支点として回転した時、その両者の間に隙間ができます。
- 積み木が歯の場合、もう一度合わせるには、挺出するか回転するかになります。
- 矯正治療中に思ぬ方向に動いたとき、動かし方を考慮して治療する必要があります。
圧下
- 前歯の咬み合わせが深すぎて下の歯が隠れてしまうような咬み合わせを「過蓋咬合」と言います。
- 治療するには、歯を圧下することが必要です。
- 圧下の場合には矯正力の強さが必要で、硬い皮質骨を押すと歯根が吸収してしまうこともあります。
- 前歯の歯軸をを前方に傾斜することにより相対的に咬み合わせが浅くなります。
- 実際には、圧下と傾斜をうまく使って治療していきます。